ドラマを盛り上げるタイミングで続編か？と思いきや半沢の若き時代のお話です。
大阪西支店に着任して間もなく、早速支店長とぶつかりそうな気配が漂います。
東京本店から大阪に異動したのも業務統括部長を論破したことが原因なので
若い頃から半沢は半沢だったわけで、お約束のように直属の上司には恵まれません。
顧客よりも会社内にばかり目を向けている銀行員が相変わらず沢山いますが
このシリーズを銀行マンはどんな気持ちで読んでいるのか、興味あります。
美術系出版社と二人の画家の秘密、IT企業による目的不明の買収話と
謎を探る半沢たち、そしてその裏にある銀行絡みの秘密など目が離せません。
水戸黄門的なストーリー展開になることはわかっているのですが、
最後の全体会議のシーンのように、スカッとする展開を読みたいので
読者の心をガッチリ掴んで楽しませてくれる池井戸さんの手腕は流石です。
実は半沢にしか見えていないのでは？と噂される（笑）同僚の渡真利は
一緒に大阪に異動しているのかと思うような頻度で出てくるが、
飲み屋で馴染みになるくらい出張が多くていいのか？
と、若干心配になります。
安定の面白さで今回も最後まで一気読みしてしまう内容で満足できました。
ドラマも最終回目前。
このシリーズの今後も気になりつつ、半沢の倍返しを楽しみましょうか。
1000倍返しだっけ？
