吉祥読本

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ラヴクラフトの遺産

著者:ロバート・ブロック/レイ・ガートン/モート・キャッスル/
   グレアム・マスタートン/ブライアン・ラムレイ/ゲイリー・ブランナー/
   ヒュー・B・ケイヴ/ジョゼフ・A・シトロ/ チェット・ウィリアムスン/
   ブライアン・マクノートンジーン・ウルフ/ゲイアン・ウィルスン/
   エド・ゴーマン/F・ポール・ウィルスン
翻訳:夏来健次/尾之上浩司

出版社:東京創元社

 

別巻(上下巻)を含む全集を読了してから少し時間が経つので

積んでいる山から降ろすことにした。

ラブクラフトに影響された作家たちのアンソロジーなので別巻同様、

ラブクラフト自身の作品はない。

どの作品からもラブクラフトへの愛が感じられ、そして面白い。

ラブクラフトを自分流に料理して作り上げていたり、

ちょっと遊んでみたりとそれぞれ工夫しているのがよくわかる。

買ったときには気づいていなかったがジーン・ウルフの作品もあったので驚いた。

ラブクラフト邸探訪記」はラブクラフト作品を読んできた人には楽しめるだろう。

特に「邪教の魔力」と「荒地」はラブクラフトテイストをうまく取り入れていて、

内容的にも印象的な作品だった。

シェークスピア奇譚」も好きなタイプの作品だったし、

全体的に楽しめたってことで。

これで本当に全集読了ということかな?

長い道のりでした。