思っていた内容とは違っていて、だいぶ専門的なものだったが、
ユニークな考え方はそれなりに説得力がある。
大雑把な書き方をすれば色覚の進化は肌に現れる微妙な変化を読み取るためとか、
人間の目が前向きにある理由や錯視に関しては分かり易い説明で結構納得できた。
最後の「霊読する力」はさっぱり理解できなかったが、考えたことのない方向からの
仮説を読むのは面白い。
時たま繰り出す「ウィットに富んだ」風な語り口が邪魔くさいが。
章立てだけ見ると例えば「透視する力 目が横ではなく、前に付いている理由」
で透視って?となるが、読んでいくと、確かに透視してるかも、と思う。
研究者とはいえそこに考えが至るのが凄い。
そしてそれを読者に理解させる力も凄い。
「ウィットに富んだ」感じの口調が気になるが(しつこい)
ただ、先にも書いたが最終章の文字認識に関する内容は、
ちっとも頭に入ってこなくて(個人的な問題だろうが)
途中何度か投げ出しそうになった。
読み切ってもモヤモヤするが、忘れよう。
覚えてないが。