著者:今井むつみ/秋田喜美
出版社:中央公論新社
確か以前何かで高野秀行さんが本書の事に触れていたのを見て読んでみることに。
専門家が言葉の成り立ち、進化を「オノマトペ」と「アブダクション」を
キーワードに具体的に提示してくれている。
言葉の発生や進化に関して突き詰めて考えたことがないので
ある意味新鮮な気持ちで読めた。
専門用語も多いのでわからないことも多少あったが、
後半になるにつれ面白くなってきた。
人間の赤ちゃんがどのように言葉を獲得してきたのかは特に興味深く
自分もこんな感じで言語を獲得してきたのかと思うと感慨深いものがある。
「オノマトペ」が違う言語でも同じような法則を持ち、
案外通用するというのも何となくわかる。
オノマトペと身振り手振りで結構通じることってあったもんなあ。
人間の能力ってすごいなあと改めて感心するとともに、
AIの進化も今後どのようになっていくのだろうかと
色々と考えさせてくれる内容だった。