吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと --印南敦史

なんていうか、懐かしくもあり、気恥ずかしくもあり・・・

馬鹿っぽくて、ポジティブで何をやっていても怖いもの知らずで
ノーテンキな時代の代表がディスコだった。

本書は著者が自分の当時のディスコ体験、思い出となどのエッセイと共に、
当時はやっていたディスコナンバーの紹介もされている。
忘れかけていた、いや完全に忘れていたナンバーをいくつもお思い出させてくれたし、
読みながら「そうそう、そうだった」と合点のいくことの多いこと多いこと。

あの時代は色々な分野の音楽が次々と出てきて、とても幸せな時代だったんだなと思っている。
その中のひとつにディスコミュージックがあったわけだけど、
アラベスクドナ・サマーEW&Fジンギスカンは当然として、
沢田研二の「TOKIO」やYMOの「RYDEEN」やKISSやPLASTICSやその他
いろんな分野の曲がディスコではかかっていたよな~。
そうそう、ピンクレディーの「KISS IN THE DARK」なんてのもあったな。
混沌の世界だったよね。

あの頃馬鹿にしていた音楽も、この本で思い出したとたん、
何だか懐かしくなったり、踊りを思い出したり・・・
そういえば「竹の子族」に対してはあまりいい印象を持っていなかったんだけど、
あとから「竹の子族」の振りで踊っていた自分たちに気付いて
愕然としたなんてこともあったっけ・・・
そうそう、あの、みんなで合わせて踊るやつ色々ですよ。

自分も仕事やなんやでエネルギー不足を痛感してるんだけど、
今って癒しを求めてる人が多くて、元気が無い人が多いように思う。
意味もなく前向きな、「ファンキー」な時代っていうのも定期的に必要なのかもしれない。
何とか復活させて、元気にならないといけないね。
ま、そんな時代が何年も続いたらヤバそうだけどね。

巻末のディスコ30年のあゆみはわかりやすかったし、
知らないことも結構あって、よく調べているなと感心しました。

ディスコ用語の解説ってのは笑えたけど。