吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

生物と無生物のあいだ --福岡伸一

あまり新書には手を出さないのですが、題名で買ってしまいました。
レーチェル・カーソンの「海辺」のような、素人にもわかり易いプロの文章が読めるのではないか、
との思いがあった。
完全に文系の頭しか持っていないので、わかり易い理系のはなしには興味がある。

 

で、読んだが・・・・わからない言葉がやはり多い。
ムムム、やっぱ、ある程度の基礎知識が必要なのかなあと後悔しきり。
それともみんなわかるのかなあ・・・俺、レベルが低すぎ?

 

章立てが短いので他の本を併読しながら匍匐前進していたのですが。。。
途中から「海辺」っぽい話しがでてきて急に面白くなり始めた。少しだったけど。

 

分子、原子レベルで考える人間の大きさ、内側の内側は外側、パズルのピースの話し、
DNAの螺旋の話し、などなど・・・・
テレビ番組とかで見て知っている知識もあったが、改めて科学者のものの考え方、
視点というのは興味深い。

 

ただ、科学者とは思えないような読みやすい文章だったのは少々驚いた。

 

なんとなく自分の知的レベルが上がったように勘違いできて、普段の読書とは一味違う。
普段使わない脳ミソを、とんとんノックされているようなちょっとした刺激をもらった感覚。
脳の皺が増えたかは微妙だが・・・

 

それだけで私には十分、役に立ったと思っています。

 

題名と内容のギャップはあるんですけどね。