吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

実験4号 後藤を待ちながら --伊坂幸太郎

またまたしつこく伊坂作品です。とりあえずこれで終わりなのでお許しを。

 

以下引用

 

 舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。
 火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、
 火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It's a small world』)が、
 いま爽やかに交錯する!



帯に火星なんて話がでてくるからすっかりスケールの大きい話しだと思ってたんですけど(笑)
薄い本だったしなあ。

 

まずこの本を読んでいる最中、とても残念だったのがTheピーズというバンドを知っとけばよかったなあ、
ということです。
伊坂幸太郎 + 山下敦弘だと思っていたけど、「 + Theピーズ 」 の3者コラボだったということで。。。
いや、名前は聞いたことがあるんです。
それに昨年?だったか愛読書(笑)のTVブロス(※)でTheピーズの特集記事があって、
たまたまその記事をキッチリ読んでいたことで、何となくですがメンバーのスタンスに関して知識がありました。
(そんな簡単にわかるかっ、と叱られそうですが、スルーして頂けると嬉しいです。。)
そのインタビュー記事を読んでいなければ、この本の楽しみ方は変わっていたかもしれないなあ、
と思いました。

 

あっ、なんだか面白くなかったかのような書き方してますが、決してつまらないわけではなくて、
ゴールデンスランバー と比較すると
全然違うということです。
とても世界が狭いのです。真逆なんです。

 

ゴールデンスランバーは大仕掛けで映画化するとそれなりの作品になるかもしれませんが、
「後藤を待ちながら」はバンドメンバーのごく普通の仲間内の会話で成り立っています。
地球温暖化で、多くの人が火星に移住してしまったから地球の温暖化が止まったのでは?
という話しが出てくるけど、
そんな皮肉がチラッと見えるところは伊坂っぽいかな。

 

私はこれ、地味だけど雰囲気としては好きな作品でした。
個人的には映画というより、小劇場で見たいなあ、と思いました。
彼らの傍らで会話を聞いていたいな、会話に参加しているかのような気持ちでいたいなと。

 

どうせなら「ゴドーを待ちながら」を舞台で観ておきたかったな。
確か星セント・ルイスが昔やってたなあ。。。古いですね(笑)
「田村はまだか」(朝倉かすみ)は読んでる最中なんだけど。。。。。関係ないですね(苦笑)



TheピーズのCD買おうかなとも思ったんですが、本書DVDセットで結構な出費になったので控えました。
DVDで「実験4号」聴けたし、本書には歌詞も載っていたし、良しとしましょう(笑)
それにしてもロックンロールが好きなんですね、伊坂幸太郎

 

コラボしている山下監督のDVD作品 「It's a small world」 (約40分くらいの作品)に関しては
別記事にしようかと思ったのですが、
まとめるのに時間かかりそうなのでやめました(笑)

 

子供たち、演技うまいなあ。
「リンダリンダリンダ」 もいいけど、こういう作品も嫌いじゃないなあ。



また、ただのつぶやきで終わってしまいました。。。




(※)TVブロス
 →昨年20周年のテレビ雑誌。私の愛読暦は足掛け17年くらいです。
  Theピーズも昨年で結成20周年だったので数ページに渡り写真と
  インタビュー中心の特集記事にしたようです。
  音楽系の記事が充実しているため、タワーレコードでも売っている唯一のテレビ雑誌です。
  それ以外にも記事を書いている人たちが清水ミチコ松尾スズキ柳下毅一郎片桐仁
  メッタ斬りの豊由美など個性豊かな面々であり、過去の執筆人を遡ると、
  サブカルの匂いがプンプンします(笑)