吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

夏への扉 --ロバート・A・ハインライン

自分への宿題のつもりで8月中に読み終わる予定でいたのですが、何とか間に合いました。
夏休みの読書感想文ってかんじで(笑)本書はちょうどいいかもしれないと思っていたもので。
記事は今日になってしまいましたが。。。。

 

久しぶりに再読したのですが、やはりいいすっね!



ハヤカワオンラインから引用

 

恋人に裏切られ、友に背かれ、発明の特許を欺しとられ、
何もかも失ったあげく冷凍睡眠で二十一世紀の未来に送りこまれた発明家ダニイは、
真相をつきとめるためタイムマシンで再び過去にもどったが……
緊密な物語構成と深い思索性にかけては右にでる者のない米SF界最大の巨匠が打ちたてた
時間テーマの金字塔!




確かに私がまだ生まれる前の作品ですから古い話しです。
文化女中器(ハイヤード・ガール)とか凄い命名ですよね。
本書の訳者である福島正実さんが命名したのですが、変だといっている訳ではなくて
こういう言葉を作る事ができるのって凄いなと感心している次第です。

 

初読はいつだったか、多分中学生の頃図書館で読んだと思います。
タイムマシンの話しは既に小学生から何冊か読んでいましたが、
その中でもちょっと毛色の違う本書はなんとなく印象に残っていました。
読み直そうと思い3年程前に手許にない定番SFを何冊か買い込んであったのですが、その中の一冊です。ようやく読めました(遅!)

 

今回読んでああ、そうだったか!とニンマリ。

 

あの頃より歳を重ねた分、より、読み易さを実感しました。
そして初読との違いは年齢だけではなく、あの頃猫は飼っていなかったが、
約3年前まで15年程度猫と同居していたことだ。
これにより本書の読み方はあの頃と全く変わったといっていいでしょう。
当時はそれほど猫に思い入れはなかったもので。。。



お人よしの主人公、ダニエル・ブーン・デイヴィスと頼りがいのある猫のピートとの関係は
猫好きにはとても微笑ましいに違いない。
主人公は基本的に人間だがこの作品で猫のピートをはずすことは考えられない。

 

猫の仕草が「そうそう、うちでもそうだった」と、いちいち思い当たるので嬉しくなった。
昔はこんな楽しみ方はできなかったもんね。ザマミロ!(ナニに?)



タイムトラベルとか、冷凍睡眠とか、今となってはSF的要素に目新しさはない。
でも、この妙に明るくポジティブで嬉しくなる展開は、
ああ、夏に読んでよかったと思わせてくれました。

 

多分、本書を読んでいる方はたくさんいるでしょうが、それが昔々のことだったら、
ましてや猫を飼う前に読んだ人だったら是非読んでみることをお奨めします。
勿論、特別猫好きじゃなくても楽しめると思います。誤解なきよう。



えーと、、、読んでない人には本書の内容が伝わらないですね(汗)
夏休みの宿題だったら、書き直しだな。読書感想文に全然なってない(笑)
いつも以上に不親切な感想ですが、もしも気になった方は夏への扉を開いてみてくださいってことで。



そして次のSF定番再読シリーズは(勝手にシリーズ化)、、、、うん、電気羊の夢でも見ようかな。
楽しみにゃあ!