吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

本に埋もれて暮らしたい /桜庭一樹

桜庭一樹読書日記の第四弾です。相変わらずの読書量に驚き、編集者たちとの間に交わされる
日常の楽しい会話が楽しめます。
桜庭さんの読む本と自分の読む本のシンクロ率は徐々に上がっているような気がしていますが、
それでもまだまだ知らない本がいっぱいあるんだと思い知らされます。

 

それにしても酒を飲んで帰っても読書を続けることができるのはなぜなのか、毎度不思議です。
個人的な話ですが晩酌しての読書は日常的なことなので全くもって可能なのは実証済みですが、
外で飲んできたときには辛いものだし読む前に寝てしまうことが多い。
読んでみた事も何度かありますが、大抵次の日には読み返すことになります。
簡単であってもレビューできるくらい読めている桜庭さんはは凄いなあと思う。
まあ飲みすぎてるだけという指摘を受けたら言い返せないのですが。。。

 

そしていつも書いているが編集者たちの知識も凄い。忙しい中でいったいいつそれだけの作品を
読むことができるのだろう。
仕事なんだから当たり前なのかもしれないが不思議だ。いくら学生の時に読みまくったとしても
それだけのストックがあるとも思えないし。
見えない努力の結晶が作品として反映しているんだなあと思うと、相性が合わないからと
読み飛ばすのは忍びないなあ。。。

 

なんてことない日常を読むのも楽しいが、ところどころに出てくる桜庭さんらしいものの見方、
感じ方などにハッとさせられる言葉や表現には、さすがプロだなあと感心させられます。

 

本書の最後に編集者たちと桜庭さんの女子会の模様が掲載されている。
題して
「トワイライト研究所より。
 そして、女子と言われるくらいならクソババアと言われたい」

 

女子会なのにK島氏が普通に参加していて「なんで?」と思ってましたが
注釈にもあるように本人たちは全く気にしていなかったようです。
そんなところに普段から皆様の男女差を感じさせない仕事への取り組み方も感じることができました。
とぼけた会話の合間にところどころ男としても共感できる言葉があって、非常に面白い女子会でした。
ちなみに編集者K子さんは自分と同年代なのか、会話の内容にいちいち納得してしまいます。
K子さんの言動にはこれからも注目していきたいと思います。

 

毎度のことながら読書日記を読むと読みたい本が増える一方です。。。。ああ、キリがない!