吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

東京奇譚集 --村上春樹

気分転換のため久しぶりに村上春樹を読んでみました。

村上春樹ファンの方はかなりいるのでしょうが、どうも合わなくてズ~~~~~~ッと避けてきました。
20年以上前に初期の作品群は読んでいるのですが、それでパッタリやめてしまいました。
面白いな、と思うこともあったのですが、何かな~、合わないとしか言いようがないんですよね~

2~3年前くらいから、そろそろ読んでみようかな、今読むとどう思うのかな?
という興味が頭をもたげ始めてはいるんです。
だからいつでもその気になったときのために何冊か買ってあるんですけど、ずっと手付かずのまま・・・


で、最近文庫版で出た本書を見かけたので思い切って購入。
不思議な話しは聞くのも読むのも嫌いではないし、体験もいくつかあるし、短編集だし、
これが読めたら次の足がかりになるかも、ということでチャレンジしました。


正直なところ、やっぱ少し鼻につく感じ・・・・
生活感の欠如というか、お金持ちなんだな、みんな・・・、
感情移入出来る人が一人もいないのは、なぜ?
まあ、これは個人的なヒガミみたいなものなのですね。


本書は5つの短編で構成されていて、サクッとは読めました。
確かに不思議ワールドなんだけど、なんか中途半端で、のめりこむところまではいけませんでした。
「日々移動する腎臓のかたちをした石」と「品川猿」は、
あと一歩で私にとって面白い作品になったんじゃないかなあと思います。


今後、やっぱ読むのはやめようかな、とまでは思わなかったので、
時間はかかりそうですが、買ってある本は読もうと思ってます。
そしてそれらが面白かったら、また・・・

読んだらどう思うんだろう、という自分自身の感想を楽しみにしています。

面白いといいなあ。