吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

兵法 孫子 戦わずして勝つ --大橋武夫

たまにはビジネスモードです。
うちのような弱小が生き残るためには本書の副題にあるように「戦わずして勝つ」ことが肝要です。
実際に「戦う」とか「勝つ」というのは言葉のあやで、いかに調整するか、関係者みんなが納得するか、
という意味ですが。

 

競合する場合は小さい会社は簡単に消耗戦になってしまい、
資金力がないとあっという間に疲弊してダウンする可能性が高くなります。
勿論うちには資金力などありません。。。泣
かといって私程度の人間が策を巡らしても徒労に終わることは目に見えてます。
下手の考え休むに似たり、というヤツです。

 

だからといって手をこまねいていては何も解決しません。

 

確かにクライアントとのやりとりや、協力会社との連携というのは難しいです。
いかに顧客の要求を導き出すか、いかにリスクを減らすか、いかに満足して頂くか・・・
悩みは尽きませんが常日頃から考え、備えていなければ咄嗟の判断ができず、
時にえらい被害を被ることや与えてしまうことになります。
被害を被るのは嫌ですが、被害を与えてしまうのは最も怖い事です。
賠償責任なんてことになったらもうお手上げですからね。



本書を読むと当たり前だよな、と思うことも少なからずあります。
けれど案外わかっているようで、実践していないことが多いということにも気付かされます。
自分の行動に疑問を感じたときに、どうしようかなと悩んだときに、
必要なところだけでも読み返して、常に肝に銘じないといけないなあ。
初心忘るべからず、ですね。

 

たくさん大事な事はあるのですが、特に気をつけなければいけないと思うことは
・戦ってよい場合、戦ってはならない場合とを見極める。
・組織内(組織って程ではないのですが。。。笑)の意思統一を常に心がける
でしょうか。



定期的に読み返し、基本をおさらいする。この手の解説書的な本は頭のリセットに案外役立ちます。
環境が違うんだから読んでも意味がないと考えたら確かにその通りなのですが
いかに自分に当てはめていくか、応用してみるか、とにかく考えること、
考え続けることが大事なんだと思います。
「考えるんだ、マクガイバー」です(笑)

 

そして「合気道の得意なアメーバ」みたいになれればいいなと考えています(笑)



ところで兵法の原文も掲載されているのですが、これはどうも読む気がしない。というか読めない。
研究熱心な人はちゃんと読むのかしら?
想像力をフル稼動すると楽しめるのかもしれませんが、余裕なさすぎです。
と言うか、眠くなります。。。

 

眠くならない兵法があればいいのですが。