あたしはとっても幸せ。この世でいちばんすてきな旦那さまがいるし、おなかには二人の赤ちゃんも。
でも最近、変な夢を見はじめた。ロンデュア、これが夢の世界の名前。
あたしとあたしの息子のペプシは、五本の月の骨を探すためにその世界に帰ってきたのだ。
やがて夢が現実に、そして現実が夢に少しずつ忍びこみはじめたとき…衝撃の傑作。
(「BOOK」データベースより引用)
でも最近、変な夢を見はじめた。ロンデュア、これが夢の世界の名前。
あたしとあたしの息子のペプシは、五本の月の骨を探すためにその世界に帰ってきたのだ。
やがて夢が現実に、そして現実が夢に少しずつ忍びこみはじめたとき…衝撃の傑作。
(「BOOK」データベースより引用)
いきなり「まさかり少年」の登場である。おお、期待できるじゃないか!
と思っていたらすぐにカレンとダニイの結婚までの流れが語られ、ちょっと忍耐タイム。
「死者の書」も導入部は長かったし、ガマンガマン。
色々な事情があったとはいえ、カレンの心理のゆらぎ具合が正直心地よくない。
いたたまれない、とでもいうのだろうか。
そしてこの心理状態が、後の核心部分にもにつながっていくことになるのだ。
二人は結婚し、メイが産まれ、エリオットという親友ができた頃から話しが面白くなってくる。
カレンのよき理解者、エリオットというのが魅力的なキャラで、ボン・クレー同様(笑)
この手のキャラはある意味男前が多いですね。
あちしもこんな友達が欲しいものだ。シャングリ・ラのモモコとかもね。ちょいと脱線。
と思っていたらすぐにカレンとダニイの結婚までの流れが語られ、ちょっと忍耐タイム。
「死者の書」も導入部は長かったし、ガマンガマン。
色々な事情があったとはいえ、カレンの心理のゆらぎ具合が正直心地よくない。
いたたまれない、とでもいうのだろうか。
そしてこの心理状態が、後の核心部分にもにつながっていくことになるのだ。
二人は結婚し、メイが産まれ、エリオットという親友ができた頃から話しが面白くなってくる。
カレンのよき理解者、エリオットというのが魅力的なキャラで、ボン・クレー同様(笑)
この手のキャラはある意味男前が多いですね。
あちしもこんな友達が欲しいものだ。シャングリ・ラのモモコとかもね。ちょいと脱線。
読み進める内に現実の世界と夢の世界が徐々に交錯しはじめる。
カレンは自分の夢の中でに現れるロンデュアという世界で、「ペプシ」というカレンの息子に会い、
「ミスター・トレイシー」と名乗る黒い帽子を被った犬、「フェリーナ」と呼ばれる狼、
そして駱駝の「マーシオ」らと共に、5つの「月の骨」を探すのだ。
カレンは自分の夢の中でに現れるロンデュアという世界で、「ペプシ」というカレンの息子に会い、
「ミスター・トレイシー」と名乗る黒い帽子を被った犬、「フェリーナ」と呼ばれる狼、
そして駱駝の「マーシオ」らと共に、5つの「月の骨」を探すのだ。
決して楽しい夢ではないが、連続して見る夢が現実にも影響を与えている兆候を感じ
カレンの不安感は増大していく。
そして驚きの展開と切なさに満ちた一気呵成のラストは秀逸。
木の鼠の歌を読み返したときに、なぜかジンとした。
カレンの不安感は増大していく。
そして驚きの展開と切なさに満ちた一気呵成のラストは秀逸。
木の鼠の歌を読み返したときに、なぜかジンとした。
読んでいる間、特に終盤に差し掛かると、自分の子供の頃見た怖かったり楽しかったり
ワケが分からなかったり悲しかったりの雑多な夢を思い浮かべた。
ほとんどは忘れているはずだが、それらが心の隙に忍び込んでくるとしたら、
それは果たしてどんな心理状態の時なんだろう。
読後、余韻に浸りながらそう考えたとき、この作品の核心らしきものが時間差でドワッと
押し寄せてきた気がした。
あまりに個人的なことでその説明は難しいし、説明をする気はないし、ましてや書き残すことではない。
カレンのようにひとつ成長するためには、忘れてはいけないことと、忘れてもいいことがあるのだから。
ワケが分からなかったり悲しかったりの雑多な夢を思い浮かべた。
ほとんどは忘れているはずだが、それらが心の隙に忍び込んでくるとしたら、
それは果たしてどんな心理状態の時なんだろう。
読後、余韻に浸りながらそう考えたとき、この作品の核心らしきものが時間差でドワッと
押し寄せてきた気がした。
あまりに個人的なことでその説明は難しいし、説明をする気はないし、ましてや書き残すことではない。
カレンのようにひとつ成長するためには、忘れてはいけないことと、忘れてもいいことがあるのだから。