もう2月ですか。
「~チャンネー」を一日で読むと流石にこたえるわ。脳ミソに。
次の本を読み進めているのに、まだ余韻が残っている感じ。
「~チャンネー」を一日で読むと流石にこたえるわ。脳ミソに。
次の本を読み進めているのに、まだ余韻が残っている感じ。
一人の青年が老年の域に達しながらも続ける波乱の旅(人生)を淡々と描く物語。
筒井作品にもかかわらずこんなにあっさり進行するのかと最初は驚くが、
あとはスルスルと入り込めた。
七瀬シリーズのテイストを仄かに感じたが奴隷になったり王様になったりの変転も
筒井作品にもかかわらずこんなにあっさり進行するのかと最初は驚くが、
あとはスルスルと入り込めた。
七瀬シリーズのテイストを仄かに感じたが奴隷になったり王様になったりの変転も
全てにおいてあっさりしているので読者が自分なりに物語の隙間を埋めていくの
だろう。
帯に「男性に売れた本 第2位」とあったが、旅や冒険を夢想する男のロマン?を
帯に「男性に売れた本 第2位」とあったが、旅や冒険を夢想する男のロマン?を
ただの身勝手だと女性側からすれば感じてしまう可能性を考えれば仕方がないか。
正月にちょうど良い作品だった。
執筆陣に津原泰水の名前を見つけたので即買い。11月から隙を見ては読む。
「屍者の帝国」を読んだうえでという条件だがどの作品も違うテイストが楽しめる。
森鴎外が登場するユーモラスな津原作品は勿論のこと最大の収穫は藤井太洋の
「屍者の帝国」を読んだうえでという条件だがどの作品も違うテイストが楽しめる。
森鴎外が登場するユーモラスな津原作品は勿論のこと最大の収穫は藤井太洋の
「従卒トム」。
また仁木稔「神の御名は黙して唱えよ」、坂永雄一「ジャングルの物語、
また仁木稔「神の御名は黙して唱えよ」、坂永雄一「ジャングルの物語、
その他の物語」も初読みな人ばかりだが面白かったし、
ルポやエッセイの人というイメージを長年もっていて、開高健の小説への興味を
持ってこなかったのか悔やまれる。
「佐治敬三と開高健 最強のふたり」を読んで俄然興味が湧いたので読んだが、
文体やさまざまな比喩に開高健へのイメージが覆された。
社会や組織や自分に対する怒りや嘲笑、そして低い歯ぎしりが聞こえてきそうな
持ってこなかったのか悔やまれる。
「佐治敬三と開高健 最強のふたり」を読んで俄然興味が湧いたので読んだが、
文体やさまざまな比喩に開高健へのイメージが覆された。
社会や組織や自分に対する怒りや嘲笑、そして低い歯ぎしりが聞こえてきそうな
文学作品だった。
スタープレイヤーの設定や世界観の構築に力が注がれているが、
キャラクターに対する肉付けやストーリー展開が雑に思えた。
ほぼ何でも有りなのはそういう物語なのだから仕方がないが、
ほぼ何でも有りなのはそういう物語なのだから仕方がないが、
今回の作品はさほど楽しめなかった。
それでも今後どうなるのか、続編はきっちり見届けます。
それでも今後どうなるのか、続編はきっちり見届けます。
2016/1/26読了
/見えない巨人―微生物
別府輝彦
/見えない巨人―微生物
別府輝彦
微生物に興味が湧いたので読んでみたが入門書と謳っている割には専門用語を
連発しているので基礎知識がある程度無いと理解ができない。
気象との関わりや深海で生息する生物、産業への応用など興味のある話は
気象との関わりや深海で生息する生物、産業への応用など興味のある話は
出てくるのだが。。。
シロナガスクジラサイズのナラタケというキノコがあるのかあ
シロナガスクジラサイズのナラタケというキノコがあるのかあ
(菌糸の束であって一個のキノコじゃありません)、が最大の記憶に
なってしまった(苦笑)
エトガル・ケレット/ピーター・マインキー/ステイシー・レヴィーン/
レイ・ヴクサヴィッチ/ベン・ルーリー/ジョイス・キャロル・オーツ/
ジョー・メノ/エレン・クレイジャズ
子供の頃はとても小さな世界にいたよな~、と遠い過去に思いを馳せることしきり。
残酷で純粋で怖がりで不思議が溢れるコドモノセカイ。
岸本佐知子セレクトはやはり面白い。
「ブタを割る」「薬の用法」「七人の司書の館」が良いですね。
残酷で純粋で怖がりで不思議が溢れるコドモノセカイ。
岸本佐知子セレクトはやはり面白い。
「ブタを割る」「薬の用法」「七人の司書の館」が良いですね。
2016/1/30読了
/カールの降誕祭
フェルディナント・フォン・シーラッハ
/カールの降誕祭
フェルディナント・フォン・シーラッハ
淡々と簡潔な文体で綴られる「パン屋の主人」「ザイボルト」「カールの降誕祭」の
3篇。
それぞれの物語で描かれる主人公たちのごく普通の生活と暗転していく様に
それぞれの物語で描かれる主人公たちのごく普通の生活と暗転していく様に
心が冷える。
タダジュン描く挿絵と相まってブラックなクリスマスプレゼントとなっている絵本。
タダジュン描く挿絵と相まってブラックなクリスマスプレゼントとなっている絵本。
何となく子供の頃にまだ残っていた雑多な昭和の匂いを感じた。
平山夢明の描く愛や優しさはいつもグロテスクで愛嬌があって哀しくて容赦なく
平山夢明の描く愛や優しさはいつもグロテスクで愛嬌があって哀しくて容赦なく
救いが無いけどどんな人生だって小さな光や暖かさを求めてもいいよね?
デフォルメされた物語のようだが、最近のニュースを見ていると「おばけの子」が
デフォルメされた物語のようだが、最近のニュースを見ていると「おばけの子」が
一気読み。
勿論、誰にでもお奨めする作品ではないけれど。
勿論、誰にでもお奨めする作品ではないけれど。
8冊読了。