製菓会社のサラリーマン、人気芸能人、政治家3人が現実と夢で戦い、それらがリンクしているという掴み難いストーリー。
夢のパートは数ページのRPGを思わせる挿絵というか漫画が挿入される。
パラレルワールドなのかな?と疑問を持ちつつ現実世界での異物混入から始まる展開は伊坂さんらしい。
小説と挿絵が補完しあいながら進み、さらりと描かれている現実の厳しさと爽やかさの同居が成り立っているあたりは流石。
ただ挿絵とのコラボというチャレンジ自体は良いとして中途半端な印象が拭えないのはやはり夢の作用が腑に落ちないからかな。
2019/7/28読了