数年前、古くからの取引先の方と打ち合わせ中に本の話になり、
読書好きだということがお互いに分かったのでちょっと盛り上がったのですが、
仕事の発注のようなノリで「おススメ100冊」のリストとか頂けないですか?
と言われたので、苦笑いしながら、じゃあちょっと時間がかかりますけど、
って感じで了承したことがあります。
自分でもいつかやろうと思っていたのでちょうど良かったけれど、
まさか取引先から依頼されるとは思ってもみませんでした。
ある程度の冊数はすぐに抽出できましたが、100冊となるとなかなか難しい。
そのうち取引先の人も忘れるかもしれないし、とのんびり構えていたら、
打ち合わせや仕事の電話の終わりの度に、
「例のヤツもお願いしますね。」と念押しされるので
2~3か月後、提案資料と共にようやく提出。
おススメというより、自分に何らかの影響を与えた100冊となったため、
星新一とかも入れちゃいました。
ノンフィクション好きとのことでしたが(笑)
前置きが長くなりましたが、そのリストの中にキアラン・カーソンの
「琥珀捕り」と「シャムロック・ティー」を入れました。
文庫が出たので買いましたが、単行本も持っていて
実に12年振りの再読です。
初読の時は理解できないことも多々あったけれど、それでも面白かった。
この本をきっかけに読んだ本も何冊かあります。
色々と読書の幅を広げてくれたことには感謝です。
ちょっと恥ずかしいですが、感想は昔のものにリンクを張ってお茶を濁します。
oldstylenewtype.hatenablog.com
今回は読み急がず、時にスマホ片手に調べながらじっくり読んだためか、
かなり楽しめたと思う。
それでもまだ気づけなかった面白さがあるはず。
またいつか再読します。
新作が出ないかなあと思っていたら2年程前に亡くなっていたのですね。
ご冥福をお祈りします。
「トーイン」が文庫化されたのも亡くなられたのがきっかけなのでしょうか。
「シャムロック・ティー」も単行本で持っていますが、
文庫化されたら、再読用にまた買います。
新作が読めないのが、本当に残念な作家さんです。