伊坂幸太郎
発売と同時に買ったものの2ページ目くらいでそこから先に進めず、ずっと放置していたのですがようやく読み終えることができました。主人公の星野一彦は5人の女性と付き合っていて、その5人と別れの挨拶に向かう設定なのだが1章から5章までの構成はそれぞれテ…
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら……。著者最新長篇。(中央公論社Webサイトより引用) 「あるキング」で、ある意…
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才…
講談社BOOK倶楽部より引用検索から、監視が始まる。漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品 最長1200枚岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました…
伊坂幸太郎自身が語ることで読了本の気付かなかったことや違う視点のヒントなどがありそうな気がしたので読んでみました。 きっかけはぐぅさんの記事を見てどうしても読んでおきたいと思ったからです。 ちなみにミュージシャンの斉藤和義の曲は「歩いて帰ろ…
またまたしつこく伊坂作品です。とりあえずこれで終わりなのでお許しを。 以下引用 舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。 火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、 火…
本書には、「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4篇が収録されています。いままでの伊坂作品に出てきた人物たちのサイドストーリー的作品です。私の大好きな黒澤が随所に出てきます。 何作か事前に読んでから本書を…
もうとっくに読み終えていたのですが、本作と「フィッシュストーリー」(後日書く予定です)は、 ザッーとでもいいので再読してから、と思っていたので遅くなってしまいました。 「短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じない…
いいキャラクターが揃ったギャングたちをより深く知りたくなるのは仕方がない(笑) それにしても「例の4人組」それぞれの「日常」を小説にしてしまうとは。 相変わらずな軽妙な会話の応酬を楽しめます。 それでいて当然のように絡み合う伏線もよし。 ただ…
この作品は読むのをわりと後回しにしていました。何となく面白くないんじゃないかなって思ったのは表紙のせいなんですけどね。でも読んでみると、さっさと読んどけばよかったと反省しました。嘘を見抜くリーダー、正確な体内時計の持ち主、演説の達人、天才…
題名を見ればわかるとおり、そのまま主人公は死神です。短編です。短編とは言え、そこは伊坂幸太郎ですからちょっとしたつながりは微妙にあります。まあそれはおまけみたいな楽しみ方でもあるのですが。それぞれの話しの終わり方はやけにあっさりしています…
本作はは気持ちのいい状況設定ではないし、大きな仕掛けも派手さもない。雑学的な話しなど回りくどいといえば回りくどいし、気になるところもある。ただテーマは重いんだけど、いつもどおりの軽快な会話で楽しませてくれることは間違いない。このあたり、あ…
デビュー作は確かに面白いのですが、ストーリーの重層性というか、連続性による騙しのテクニックに関して言えば伊坂作品の中では、本作が最高のできばえではないでしょうか。登場人物たちのストーリーは、他の登場人物のストーリーとリレーしながら伏線とな…
伊坂幸太郎の集大成の感想を書いたあとなので、原点回帰します。ご存知の通りこれがデビュー作です。数年前、独立したばかりで仕事に忙殺され、そのくせ金がまわらない時期が続いていた。本を買う余裕も時間もない。食べるのがやっとだった。本を読む時間が…
そんなに数はアップしてませんが、今月の読書感想は全て本作の内容をキーワードにしたものでした。本当は今年最初にゴールデンスランバーをもって来たかったのですが、間に合わなかったのでこんなふうにしました。出てくるキャラクターは淡々としているけど…
まあしかし、色々なタイプの殺し屋がてんこ盛りだ。伊坂幸太郎作品に犯罪者は割りとでてきますが、黒澤とか、陽気なギャングたちとかは好感がもてるキャラでした。本作には結構ひどい犯罪グループが出てきたりするので、ハード路線にハンドルを切ったのかと…
超能力を持った兄弟の話。「魔王」が兄、「呼吸」が5年後の弟を主人公に、2編がセットで収められています。読んでから時間が経っているのですが、当時個人的に感じていた危機感とシンクロしました。あとがきには「ファシズムや憲法が出てきますが、それらは…
地球に隕石が落ちてくる3年前って設定はなかなか面白い設定だと思う。多分死ぬだろうと予感している人たちを描くわけだから、かなり動揺している人たちで溢れてそうなのに意外と落ち着いている。本来なら悪あがきしている人たちを書くほうが劇的で、まあよく…
以前書いた「アヒルと鴨のコインロッカー」でも触れましたが、伊坂幸太郎については作品に甲乙つけるのが難しい。まず表紙のせいで読むのは当分あとでいいやと思ってましたが、発売と同時に読むべきだったと思った。表紙は大事だけど、あんまり気にすると損…
とりあえず全ての作品を読み終えましたが、伊坂作品ではこれが一番好きかな。まあ、僅差で他のいくつかの作品と悩んだんだけど、それはまた後日書きます。伊坂作品の中では「仕掛け」が少ない感じがするけど、最後に「そう来たか」という感じで、哀しくもあ…