吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ほしのはじまり―決定版星新一ショートショート --星新一(著), 新井素子(編)

半年がかりで読み終えました(笑)色んな本を主食として読みながら、おやつのように間食しながら読んだもので。。。。でも贅沢なおやつでしたよ。主食よりも面白かったりして(笑) 星新一の本(ボッコちゃん、午後の恐竜)は結構読んでいますが、ほとんど読…

岬一郎の抵抗(1~3) --半村良

SFは「そんなに読んでいない」と、以前どこかで書いた気がするのですが、なぜか細々と感想を書き綴っているのは、SFが好きなのか、好きだったのか・・・未だにわかりませんので熱狂的なSFファンではないと思う、とだけ、つぶやいておく事にします。半村良は…

ら~わ行の作家

【ら】【り】【る】【れ】【ろ】【わ】●渡辺房男円を創った男―小説・大隈重信●和田裕弘織田信長の家臣団―派閥と人間関係●和田竜のぼうの城exit

のぼうの城 --和田竜

これは「王様のブランチ」というTV番組でやっている本のコーナーで紹介されたのを見て知りました。久しぶりに面白い時代物が読めるのか?と楽しみにしていたのでした。 豊臣家として石田三成が率いる二万人を越える攻め手、北条家の支城である忍城に立て籠も…

巨いなる企て(上、下) --堺屋太一

もともと石田三成という人を好きだったわけではないのですが、この作品を読んで石田三成に好感を持った事は確かです・・・今も好きかというのは別にして(笑) 「反逆」は信長から秀吉に代わる頃の話し、「のぼうの城」は秀吉が天下をほぼ手中にしたころの話…

反逆(上、下) --遠藤周作

このたび「のぼうの城」を読み終わったので、自分の中で読みながら浮かんだ、過去に読んだ本を2冊(共に上下巻なので4冊なのですが・・)一緒に感想を書いてしまいました。ひとつめが遠藤周作の「反逆」、もうひとつが堺屋太一の「巨いなる企て」です。時代…

我らが隣人の犯罪 --宮部みゆき

デビュー作を含む5作品の短篇集です。多くの方が面白いと仰っていたので期待大。サクサクと読めました。あ、簡単な筋書きも書かないで感想だけ書いていますのでお許しください。表題作は、ユーモアがあって妙に爽やか。思わぬ展開が用意されていました。ちょ…

古本屋さん

昨日、古本屋さんに寄った。ブックオフ以外に5~6件、徒歩圏内にある。そのうち、よく行く店は2~3件。ブックオフは整理されているので目的があるときは便利だ。でも出来るだけ昔ながらの古本屋さんで目を泳がせるのが好きだ。思わぬ掘り出し物が見つかる可…

な行の作家

【な】●永倉新八新撰組顛末記●中川恵一放射線のひみつ ●中島らも今夜、すべてのバーで●長島芳明銀翼のアルチザン 中島飛行機技師長・小山悌物語●仲西宏之、佐藤和彦震度7の生存確率●中野剛志国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策●永野健二バブル:日…

田村はまだか --朝倉かすみ

朝倉かすみ作品は初めてです。連作短編集ですが、長編といっていいでしょう。この作品を読みながら、そして読後も何かにつけて頭の中でずっと「田村はまだか」のフレーズがリフレインしてしまうようになりました(笑)今、身近に「田村」という知り合いがい…

実験4号 後藤を待ちながら --伊坂幸太郎

またまたしつこく伊坂作品です。とりあえずこれで終わりなのでお許しを。 以下引用 舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。 火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、 火…

フィッシュストーリー --伊坂幸太郎

本書には、「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4篇が収録されています。いままでの伊坂作品に出てきた人物たちのサイドストーリー的作品です。私の大好きな黒澤が随所に出てきます。 何作か事前に読んでから本書を…

チルドレン --伊坂幸太郎

もうとっくに読み終えていたのですが、本作と「フィッシュストーリー」(後日書く予定です)は、 ザッーとでもいいので再読してから、と思っていたので遅くなってしまいました。 「短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じない…

ワセダ三畳青春記 --高野秀行

酒飲み書店員大賞?第一回受賞作!!なんと私をそそる賞なんでしょうか(笑)初めて知りました! 「BOOK」データベースより引用 三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のお…

半眼訥訥 --高村薫

初めての高村薫作品です。とはいっても最初に読んだのが小説ではないのが申し訳ない感じです。名前は知っていましたが、女性だというのも知りませんでした・・・ 本書を雑文集という聞き慣れない言葉で表記している作者。読み終わるとなるほど、「雑文集」と…

バブリング創世記 --筒井康隆

今まで筒井康隆の感想を書いていなかったので、そろそろ書くことにしました。 思い出す作品はいくつもあるのですが、最初に浮かんだのがよりによって(笑)「バブリング創世記」でした。 表題作を含めた短編集ですが、もう筒井ワールド満載です。 表題作では…

風呂上りの夜空に --小林じん子

この漫画は80年代にヤングマガジンで連載されていました。知らない人が多いと思いますが、私の中では好きな漫画ナンバー1といってもいいくらいの傑作なのです。小林じん子は天才だと、当時、ラ・サール石井もテレビで言ってましたが同感です。本作から受けた…